外壁塗装を検討されるお客様から、最も多くいただくご相談のひとつが「塗料の違いが分からない」というお悩みです。塗料には複数の種類があり、耐久性・価格・機能性が大きく異なるため、家に合わない塗料を選んでしまうと、劣化が早まり、結果的に高い出費につながってしまうケースもあります。
そこで今回は外壁塗料の選び方・種類・耐久性・宮城の気候に合う塗料を「初めての方でもわかりやすく」詳しく解説します。
この記事を読めば、塗料の違いや選び方がはっきり分かり、後悔のない外壁塗装ができるようになります。
■ 外壁塗料は何でできている?基本成分をわかりやすく解説
● 顔料:色を決める色粉。
● 樹脂:塗膜の主成分。耐久性を左右する最重要要素。
● 硬化剤:塗料を固めて強度を上げる。
● 添加物:防カビ性・防藻性・塗りやすさを調整。
● 溶剤(水またはシンナー):固体成分を溶かし、塗れる状態にする。
塗料の性能を決めるのは、この中でも「樹脂の種類」です。シリコン・フッ素・無機といったグレードの違いはすべて樹脂によるものです。
■ 水性塗料と油性塗料(溶剤系)の違い
塗料は大きく「水性」「油性(溶剤系)」に分かれます。それぞれの特徴を理解すると、部位ごとの最適な塗料が分かりやすくなります。
【水性塗料の特徴】
- においが少なく、住宅街でも安心
- 環境に優しい
- 近年の進化により外壁の主流は水性塗料
- 安全性が高い
【油性塗料(溶剤系)の特徴】
- 密着力が非常に高い
- 鉄部・付帯部に最適
- 紫外線・雨に強い
- においが強いため屋外限定
外壁には水性・付帯部には油性という使い分けが基本です。
■ 今はほぼ使われない塗料「アクリル・ウレタン」も知識として理解しよう
塗料解説サイトでは必ず出てくるアクリル塗料とウレタン塗料。しかし現在の一般住宅外壁ではほぼ使用されていません。ただし、知識として理解しておくと、業者選びの際に役立つため簡単に解説します。
● アクリル塗料(現在はほぼ不使用)
耐久は4〜7年ほど。価格は安いものの耐久が短く、現在は使用されるケースはほぼありません。DIY向きの塗料として扱われることが多いです。
● ウレタン塗料(付帯部のみ使用されることも)
外壁にはほぼ使われませんが、密着性が高く、雨樋など小さな付帯部に使われる場合があります。ただし主流ではありません。
現代の塗装はラジカル・シリコン・フッ素・無機の4種類が中心です。
■ 現在主流の塗料4種類を徹底解説
| 塗料の種類 | 耐久年数 | 特徴 |
|---|---|---|
| ラジカル制御塗料 | 12〜16年 | チョーキングの原因となるラジカルの発生を抑える最新塗料。耐久と価格のバランスが良く、現在の人気No.1。 |
| シリコン塗料 | 10〜15年 | 長年主流だった信頼性の高い塗料。コスパが良いが、ラジカル塗料の登場で少し影が薄くなった印象。 |
| フッ素塗料 | 15〜20年 | 紫外線に非常に強く、汚れにくく、美観が長持ち。耐久重視の方に最適。 |
| 無機塗料 | 20〜25年 | 最高クラスの耐久性。雨・紫外線・汚れに極めて強い。価格は高いが「長期的には一番お得」という評価も多い。 |
■ 宮城の気候に強い塗料は?地域特性から考える最適解
宮城県は、沿岸部・内陸部で気候が大きく異なります。さらに冬の寒さ・湿気・塩害など、外壁にとって厳しい環境が揃っています。
- 沿岸部:塩害に強いフッ素・無機が最適
- 内陸部:ラジカル・シリコンで十分長持ち
- 豪雪地域:塗膜が柔らかめのシリコン系が人気
気候に合わない塗料を選ぶと耐久が大幅に短くなるため、地域特性を理解した上での塗料選びが重要です。
■ 塗料選びで失敗しがちなポイント
- 「値段だけ」で決めてしまう
- 外壁材との相性を考えない
- 高級塗料なら絶対良いと思い込む
- メーカーの塗布量・乾燥時間を守らない業者を選ぶ
どんなに良い塗料でも、施工が正しくなければ性能は発揮できません。塗料選びと同じくらい「業者選び」も大切です。
■ 外壁塗装の費用はどう決まる?基本の考え方
- 使用する塗料のグレード
- 外壁の状態(補修の有無)
- 塗装範囲の広さ
- 付帯部の量
- 足場代
例えば、低耐久塗料で「10年で2回塗る場合」と、高耐久塗料で「20年で1回塗る場合」を比較すると、長期的には高耐久塗料の方が安くなるというケースが非常に多いです。
宮城の外壁が傷みやすい理由と、長持ちさせる塗料選びのポイント
外壁の劣化スピードは地域環境で大きく変わります。特に宮城県は、塩害・凍害・湿気など外壁に厳しい条件が重なり、塗料選びが非常に重要です。
宮城で特に多い外壁劣化
- 沿岸部の塩害:金属部のサビ・塗膜劣化が早い
- 冬の凍害:塗膜の膨れ・ひび割れを起こしやすい
- 湿気の多い地域:カビ・苔・藻の発生が多い
- 日当たりの偏り:北面だけ汚れやすいなどムラが出る

塗料ごとの「向いている家・向かない家」をプロ視点で解説
どんなに性能が良い塗料でも、立地環境や外壁材との相性が合っていないと、本来の耐久年数より早く劣化してしまいます。ここでは、主流4種類の塗料について「向く家・向かない家」を分かりやすくまとめました。
| 塗料の種類 | 向いている家 | 向かない家 |
|---|---|---|
| ラジカル制御 | 築8〜15年で劣化が軽い家。価格と耐久を両立したい方。 | 海沿い・凍害の多い地域など、劣化が強い環境。 |
| シリコン | 標準的な耐久で十分な家。内陸部の穏やかな環境。 | 紫外線が特に強い家・重度の劣化がある家。 |
| フッ素 | 沿岸部・日当たりが強い家・メンテ周期を長くしたい家。 | 初期費用を抑えたい方。 |
| 無機 | どの環境でも耐久しやすい最高グレード。劣化しやすい立地にも対応。 | できるだけ費用を安くしたい場合。 |
塗料選びで失敗しないためのチェックリスト
- どの塗料グレードか(ラジカル・シリコン・フッ素・無機など)
- メーカー名・製品名が明記されているか
- 塗布量(規定量を使用するか)
- 下塗り材の種類・回数
- 付帯部にはどの溶剤を使うか
この項目が曖昧な見積りは注意が必要です。特に塗布量は耐久年数を大きく左右します。
よくある質問(FAQ)
Q. 高い塗料と安い塗料、何が違いますか?
主に耐久性・紫外線への強さ・汚れにくさが異なります。長期的なトータルコストでは、高耐久塗料の方が安くなることが多いです。
Q. 20年持つと言われた塗料、本当に20年持つ?
立地や施工品質で変動します。沿岸部・豪雪地帯では耐久が短くなる傾向があります。
Q. 色褪せだけなら塗り替え不要?
色褪せは劣化初期のサインです。放置すると外壁が水を吸うようになり、内部劣化につながります。
Q. 点検だけでも依頼できますか?
もちろん可能です。点検・見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。
外壁色選びのポイント
外壁色は10年以上残るため、後悔しない色選びが重要です。宮城では次のような色が人気です。
- ベージュ・アイボリー:定番で失敗しにくい
- ライトグレー・グレージュ:汚れが目立ちにくい
- ネイビー:高級感が出る人気色
- ブラウン:自然と調和しやすい落ち着いた色
小さな色見本は明るく見えるため、できればA4サイズの塗板で確認することをおすすめします。
まとめ|宮城で外壁塗装を成功させるためのポイント
外壁塗装は「どの塗料を選ぶか」によって、耐久性や費用対効果が大きく変わります。特に宮城県は、沿岸部の塩害・冬の凍害・湿気など外壁にとって厳しい条件が揃っているため、住まいの立地・外壁材・劣化状況に合わせた塗料選びがとても重要です。
この記事のおさらい
- 外壁塗料は樹脂(ラジカル・シリコン・フッ素・無機)で性能が決まる
- 水性・油性の正しい使い分けが大切(外壁=水性/付帯部=油性)
- アクリル・ウレタンは現在ほぼ使用されない
- 宮城の沿岸部は塩害に強いフッ素・無機が最適
- 内陸部はラジカル・シリコンでも十分耐久可能
- 見積りでは「塗布量・下塗り回数・塗料名」を必ず確認する
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