今回は「塗装後の不具合」トラブルについてお話しします。

塗装が終わった直後は見栄えが良くても、施工からわずか1年経たないうちに剥がれや色あせが生じるなどの不具合が発生することがあります。塗装工事は高額なため、他よりも安い見積もりはとても魅力的に感じられますが、特に総費用が半額以下や大幅な割引が提示される場合は注意が必要です。

安い見積もりには、基本的な工程が省略されたり、必要な部材が使われなかったりといった手抜き工事の危険性が潜んでいる可能性があります。

《原因:1 メーカー既定の希釈率を守っていない》

各塗料にはメーカーが定めた希釈率がありますが、悪徳業者になると規定を無視し、希釈剤を過剰に入れることがあります。これは材料費を節約することが目的です。しかし、希釈率と耐久性は密接に関連しています。規定よりも多くの希釈剤を使用すると、外壁の耐久性が低下するだけでなく、特に機能性塗料の場合は本来の機能を発揮できません。

《原因:2 人件費を削る》

工期を短縮するためには、通常の作業の簡略化や、人員配置を削減して人件費を節約することがあります。しかし、作業人数を減らすと、結果として手抜き工事が行われ、工期はそのまま短縮されることがあります。

人件費を削減することはコストダウンにつながりますが、その反面、仕上がりや品質が低下する可能性があります。手抜き工事が行われると、塗装の耐久性が低下し、数年で剥がれたり不具合が生じることがあります。

《原因:3 材料費を削る》

材料費を削減するために、塗料の回数を減らすことがあります。通常、塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回が必要ですが、材料費を節約するために2回の塗りで終わらせることがあります。しかし、この方法では塗料の本来の性能を発揮できません。

塗料回数を削減すると、初めは綺麗に見えるかもしれませんが、数年後には劣化が進み、仕上がりがボロボロになる可能性があります。

【対策】

安い見積もりや説明が不明確な業者、または質問に対する具体的な回答ができない業者には注意が必要です。大幅な値引きにも慎重になるべきです。塗装を行う際には、正確な希釈率などを確認するために、塗料メーカーのホームページなどを参照したり、専門業者に相談することが重要です。さらに、使用する材料や施工内容は口頭だけでなく、見積書にしっかりと記載してもらうことが大切です。安価な見積もりを受ける際には、慎重に検討し、業者の信頼性や品質を確認することが肝要です。長期的な耐久性を確保するためには、適切な工程と高品質な材料の使用が不可欠です。